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2022.05.17

カミンズ、メリトール(Meritor)買収に向けた最終契約を締結​​—電動化ソリューションの開発を加速化

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ゼロカーボンソリューションの実現に向けて

2022年2月、カミンズ社(Cummins Inc.)は、商用車用アクスル(車軸)とブレーキのグローバルリーダーであるメリトール社(Meritor Inc.)を1株あたり36.50ドルで買収する最終契約を締結したことを発表しました。

メリトールは、商用車および産業市場向けのドライブトレイン、モビリティ、ブレーキ、アフターマーケットおよび電動パワートレインのソリューションを提供する世界的なサプライヤー。アメリカ・ミシガン州に本社を構え、110年以上の歴史をもちます。

カミンズは、今後、eAxle(イーアクスル)がハイブリッドおよび電気ドライブトレインにおける重要な役割を果たすと考えており、この分野で存在感を見せるメリトールへの投資を加速させることで新電力事業の開発をさらに進めたいと考えています。

eAxleとは、電気モーター、インバータ、トランスアクスルなどをコンパクトに一体化させた電気駆動ソリューションのこと。世界各国で脱炭素に向けた取り組みが進められる中で、eAxleはEVやハイブリッド車などの電動車を広く普及させる要として、世界的に注目されています。

今回の契約締結にあたり、当社の会長兼CEOであるTom Linebargerは、「両社の強みを補完し合うことで、今必要とされている技術課題、すなわち経済的に実現可能なゼロカーボンソリューションの開発に取り組むことができる」と語り、気候変動対策をさらに加速させ、脱炭素化を実現する姿勢を示しました。

また、メリトールのCEO兼社長であるChris Villavarayanも、今回の買収がもたらす展望について「商用車が電気自動車や自動運転車に移行する中で、当社の製品は引き続き重要かつ戦略的な役割を果たすだろう」と述べました。

オンハイウェイトラックと電動化の未来

世界的に進む電動車両の導入は、輸送用トラックも例外ではありません。環境負荷の低減やカーボンニュートラルへの取り組みはもちろん、車両のランニングコスト削減の面からも、電動車両の利用が検討されています。

アメリカでは、長距離輸送に使われる中型、大型トラックによる温室効果ガスの排出が大きな問題となっています。トラック輸送によるガスの排出を抑えるためにさまざまな技術が検討されていますが、燃料電池とバッテリーを含め、経済的にも運用的にも実現可能なものは少ないのが実情です。

カミンズではこの課題を解決するため、メリトールの買収によって電動化パワーソリューションの開発に力を入れるほか、Fuel-Agnostic Engine Platform(燃料を選ばないエンジンプラットフォーム)の開発も進めています。メリトールの人材、技術、スキルを統合することで、カミンズは燃焼系と電気系のアプリケーションにまたがるパワー・トレインソリューションを提供できる数少ない企業の一つとなるでしょう。

私たちは、今後も市場をリードするソリューションを世界中のお客様に提供できるよう努めてまいります。

※今回の契約締結について、ニュースページも併せてご覧ください。

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