お知らせ
2023.09.04
ディーゼルエンジンを選択する4つのメリット
動力源として期待され続けるディーゼルエンジン
クレシー・カミンズがディーゼルエンジンを改良するというビジョンを実現するためにカミンズを設立してから、100年余り。世界中の農場、作業現場、道路、鉄道などで、ディーゼルエンジンは使用され続けています。
今日の先進的なディーゼルエンジンは市場で最も燃費やエネルギー効率がよく、優れた選択肢の1つです。しかし近年、環境へ与える影響が問題視され、排出ガス規制が強化されています。
この規制に対応するため、革新的な後処理システムや最先端のエンジニアリング技術の開発が進められています。これらの技術を活用すれば、ネットゼロエミッション(温室効果ガス排出量を実質的にゼロにすること)での運用や、再生可能燃料の一種であるバイオディーゼル混合燃料での運用も可能となります。ディーゼルエンジンの欠点である環境への影響が解決できれば、ディーゼルエンジンは今後も動力源の1つとして重宝され続けるでしょう。
最新のディーゼルエンジンを選択する4つのメリット
今日の先進的なディーゼルエンジンには、どのようなメリットがあるのでしょうか。特に注目すべき点を4つご紹介します。
①燃費が良い
ディーゼル車は同サイズのガソリン車よりも燃費がよく、1ガロンの燃料で20~35%長く走行できます。米国モトリーフール社(The Motley Fool)の調査によると、ディーゼル車はガソリン車よりも高速道路では29%、市街地では24%も燃費がよいといいます。
この傾向は、バイオディーゼルに対しても同様です。米国エネルギー省の代替燃料データ・センター(Alternative Fuels Data Center)が開示した資料には、B100バイオディーゼル(純粋なバイオディーゼル)は低硫黄ディーゼルよりも燃費が7%悪いと記載されています。一方、B20バイオディーゼル(ディーゼル中にバイオディーゼルを20%混合したもの)は、一般的なディーゼルと燃費がほぼ同じだとされています。
②メンテナンスの必要性が少ない
ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンよりも少ない部品数で組み立てられています。それはつまり、壊れたり、修理が必要になる部品が少ないことを意味します。例えば、ディーゼルエンジンは自然着火により燃焼するため、ガソリンエンジンのような点火プラグが必要ありません。そのため電気系統の故障リスクが少なく、頻繁なメンテナンスも必要ないため、コストの削減につながります。
一方で、過酷な使用条件にさらされることの多いディーゼルエンジンは、オーバーヒートしやすいという課題もあります。これに対しカミンズの先進的なディーゼルエンジンは、定期的に簡単なメンテナンスを実施するだけで対処できるよう設計されています。
③大きなパワーを発揮できる
ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンと比べて加速性、けん引力、運搬能力に優れています。これはガソリンエンジンではピストンが短い位置で止まるのに対し、ディーゼルエンジンはピストンがシリンダーの上部まで上昇するためです。その結果、ディーゼルエンジンはより多くの空気をより速く圧縮し、大きなパワーを発揮できるのです。
また、ディーゼルエンジンには一般的にターボチャージャーなどの機能が搭載されています。これによりエンジンに送り込まれる空気の量が増えるため、馬力も十分に発揮できます。カミンズは中型および大型ディーゼルエンジン用のターボチャージャーを開発しており、エンジンの効率向上とコスト削減を実現しています。
④長寿命である
ディーゼルエンジンは、高圧での空気圧縮や過酷な作業に耐えられるよう頑丈につくられており、耐久性に優れています。カミンズでは、定期的なメンテナンスの必要性を減らしつつ、エンジン寿命をさらに延ばすための挑戦を続けています。
シンプルな後処理システム、オイル交換間隔の長さ、メンテナンスフリーのフィルターなどは、その成果のごく一部です。これらの技術革新により、車両オーナーは運搬業務を続けながら、エンジンの運用コストを削減することができるのです。
パワフルで信頼性が高く、環境にやさしいディーゼルエンジンを
多くのメリットを持ち、経済的にも有利なディーゼルエンジンを使い続けるために、人々は今後も排出ガス規制をクリアするためのさまざまな対策を進めることでしょう。それはカミンズも同様です。
カミンズの後処理システムは、ディーゼルエンジンの排出ガスを窒素ガスと水蒸気に変換できます。この技術があれば、ディーゼルエンジンは環境への影響やコンプライアンスを気にせずに私たちの生活を支え続けられるのです。
カミンズは、パワフルで信頼性が高く環境にもやさしいディーゼルエンジンを提供すべく、今後も精力的に研究開発を進めていくことをお約束します。
※この記事は、2023年3月23日に英語版で公開された記事を抄訳、加筆したものです。