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2023.10.09

ディーゼルエンジンに関するよくある質問とその答え

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ディーゼルエンジンに関するよくある質問

トラックやバスなどの商用車のほか、建機や農機、船舶、鉄道などのさまざまな車両や機械に搭載され、私たちの生活に欠かせない存在となっているディーゼルエンジン。そんなディーゼルエンジンのことをどのくらい知っていますか?

この記事では、ディーゼルエンジンに関するよくある質問の回答をまとめてご紹介します。

ディーゼルエンジンの耐久性は? 寿命が長いのはなぜ?

長寿命であることはディーゼルエンジンの大きな特長のひとつです。ガソリンエンジンは20万マイル程の走行距離で寿命を迎えると言われているのに対し、一般的なディーゼルエンジンでは40万マイルから100万マイルもの走行に耐えると言われています。

その理由の一つに、ディーゼルエンジンは内部が広く、構成部品が最適な状態で長く稼働できることが挙げられます。また、全体の設計も他のエンジンと比べて堅牢につくられています。

ディーゼルエンジンでよくあるトラブルは?

ディーゼルエンジンには運転中に発生し得るトラブルがあります。代表的なトラブルといえば、黒煙の吐出と始動不良でしょう。黒煙は、燃料噴射ポンプの不具合やEGRバルブの不良、運転温度の低下などさまざまな要因により起こります。また始動不良は、寒冷地の天候やグロープラグの不良、バッテリーの故障、燃料系統の問題などにより発生します。

トラブルをそのままにしておくとディーゼルエンジンの耐用性に大きな影響を与えるほか、安全性に影響を及ぼすこともあります。安易に自己判断せず、整備士などの専門家に相談するようにしましょう。

ディーゼルエンジンの点検頻度は?

日本では、バス、レンタカーのほか、荷物を積むトラック等では、3ヶ月・12ヶ月周期の定期点検が義務となっています。そのほかの車の点検頻度は、その種類や用途によって異なるため、点検スケジュールに則って運用しましょう。カミンズでも製品タイプに基づいたメンテナンススケジュールを提供しています。

ディーゼルエンジンのメリットは?

ディーゼルエンジンの大きなメリットは、丈夫で信頼性が高い点です。ディーゼルはガソリンエンジンのような点火プラグが不要なため、電気系統の故障リスクが少なくなります。また、燃費性能に優れており、さまざまな車両や機械で広く使用されています。

ディーゼルエンジンのデメリットは?

ディーゼルエンジンは寿命が長い一方で、良好な状態を維持するためにはメンテナンスの回数が多くなり、費用がかかるといったデメリットがあります。

また、ディーゼルエンジンのデメリットとして広く知られているのが環境への影響です。米国環境保護庁(EPA)は、ディーゼルエンジンから排出される汚染物質がオゾンの生成に寄与していることや、水や農作物などを介して人間の食物連鎖に入り込んでいることなどを懸念点として挙げ、その使用について規制を行っています。

規制を受けて、多くの企業では環境に配慮したディーゼルの開発に力を入れています。カミンズもバイオディーゼルをはじめとするクリーンディーゼル技術の開発に取り組み、低排出化を進めてきました。また、大型トラックの輸送効率向上を目指す「SuperTruck II」など、新たな取り組みにも挑戦し続けています。

関連記事:ディーゼル技術の未来-カーボンニュートラルとの両立を目指して

再生可能ディーゼルとは?

再生可能ディーゼルは、廃食油などからつくられる代替燃料のことです。化石燃料を使わずに製造できるにもかかわらず、従来のディーゼルと似た特性を示すため、近年注目が集まっています。ディーゼルエンジンを再生可能ディーゼルで動かすことも可能です。カミンズでも、再生可能ディーゼルに対応したエンジンの提供を行っています。

関連記事:「再生可能ディーゼル」とも呼ばれる、HVOとは。よくある質問とその回答

ディーゼルエンジンの新たな境地へ

この記事を通じて、ディーゼルエンジンの特徴をご理解いただけたでしょうか。カミンズは、世界をリードするディーゼルエンジンメーカーとして、今後も環境にやさしいディーゼル技術の開発に力を入れていきます。

ディーゼルエンジンについての質問や相談は、いつでもカミンズにご連絡ください。

※この記事は、2023年3月24日に英語版で公開された記事を抄訳、加筆したものです。

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